【完】あんたなんか知らないっ!!
「二人とも似合ってんじゃん!!」
大和が誉めているのはもちろん珠樹と碧海。
珠樹はオレンジと黄色の水着で、大和の好みだったらしく、二人で仲良く話している。
さっさとくっつけばいいのに。
「碧海も、似合ってんな。」
久しぶりに交わした会話。
たどたどしくなったけど、素直に伝えられた俺は一人で感動していた。
「あ、ありがと。」
照れながら返してくる言葉はとても小さくて、聞き逃してしまいそうになった。
「じゃあ海入ろうぜ!!」
大和の声で俺たちは一斉に海に飛び込んだ。