【完】あんたなんか知らないっ!!







「二人とも似合ってんじゃん!!」




大和が誉めているのはもちろん珠樹と碧海。


珠樹はオレンジと黄色の水着で、大和の好みだったらしく、二人で仲良く話している。
さっさとくっつけばいいのに。




「碧海も、似合ってんな。」




久しぶりに交わした会話。
たどたどしくなったけど、素直に伝えられた俺は一人で感動していた。




「あ、ありがと。」




照れながら返してくる言葉はとても小さくて、聞き逃してしまいそうになった。




「じゃあ海入ろうぜ!!」




大和の声で俺たちは一斉に海に飛び込んだ。



< 48 / 243 >

この作品をシェア

pagetop