【完】あんたなんか知らないっ!!
「...何してんの??」
珠樹に呆れた声をかけられハッとする。
「いやー、別に...??」
なんて言うけど珠樹はそんな下手な言い訳で引き下がるわけもなく...
「どーせ、
『他の男が碧海のことを...』
とか
『俺はアイツの彼氏じゃない!!』
とかいろいろ妄想してたんでしょ??」
「なっ...!!」
妄想なんかしてねぇ!!
言ってることは外れてないけど...
「そんな翠くんにはいいものをあげようではないか!!」
上機嫌な珠樹に見せられたものは、
"お風呂あがり"の碧海の画像だった。
しかもカメラ目線。
「あれ、欲しくなかったのかな??
折角修学旅行終わったら現像してあげようと思ったのにー!!」
うわー、コイツ...
「...ください。」
でもこのチャンス、逃すのは勿体無い...