【完】あんたなんか知らないっ!!
「翠ー!!」
自由時間も残り30分になった頃、先にホテルに帰ってきていた大和に出迎えられた。
「...いいことあった??」
「えへ、わかる??」
そりゃ、顔にもろ書いてますからね。
「バレバレ。
珠樹と進展でもあった??」
「実は...」
なんてもじもじして女子みたいになっている大和に俺は呆れ顔をしてしまった。
「...別に言わねーならお前の話聞かねーからいいけどな。」
立ち上がって言うと、大和は慌てながら近付いて
「俺、付き合い始めた!!」
「...おめでと。」
まぁそんなことだろうと思ってたからそんな驚かねーけどな。
「お前、聞いといてそれはないだろ!!」
「あ、おめでと。
仲良くしろよな。」
なんて適当に言うと、大和はふてくされた。
さっきの碧海にそっくり...なんて大和と碧海には言えないけどな。