【完】あんたなんか知らないっ!!
"素直"が難しいお年頃
朝、目が覚めると体が重く感じた。
「弥咲ー、おはよー。」
「碧海、おはよ...
って顔赤いよ??」
「うーん、なんか体重いんだよね...」
「太ったんじゃない??」
そっちかよ。
「嘘々、熱計りな。」
弥咲はカバンから体温計をだし、貸してくれた。
「ありがと。
風邪とか嫌だな...」
せっかくの修学旅行なのに...
「まぁ今日は学習日だからさ、おとなしく寝てた方がいいんじゃない??」
体温計を出すと、熱はまさかの37.8℃。
...あかんな。
「とりあえず先生のところ行っておいで。」
「はーい...
朝ご飯食べたかった...」
夜もあんまり食べてないからお腹すいたな...
「色気より食い気かよ。
ほら、早く行きなって。」
呆れ気味の弥咲に部屋を追い出され、私は保健室に向かった。