【完】あんたなんか知らないっ!!
結局。
私は翠の前に座らせられ、後ろから抱き付かれる状態になった。
「碧海あったかい...」
「...夏ですけど。」
今ってたしか夏休みだよね。
「体がとかじゃなくて、気持ちの話。」
その声は、とても優しい声だった。
「じゃあおやすみー。」
そういって笑うと、私の肩に頭をのせて、あっという間に寝てしまった。
「...」
抜け出せないかな...
なんて試みるけど、翠の力が意外と強くて、抜け出すことなんて出来なかった。