【完】あんたなんか知らないっ!!







もう、理性なんか保てない。
冷静になんて無理だ。




「碧海...す


「たっだいまー!!」




...珠樹!!




「あれー、二人でこんな暑い中抱き合って何してたの??」


「べ、別に抱き合ってた訳じゃ!!」




全否定しながら俺から離れていく碧海。
珠樹、お前覚えてろよ...!!




「翠ー、アイスどっちがいい??」


「...余ったのでいいよ。」




大和の声に不機嫌な声で返す俺。
今までのやりとりを見ていなかった大和は、俺が不機嫌な理由をわかっていない。




「なぁー、こいつなんで不機嫌なの??」


「さぁ??
本人に聞いたらー??」




俺を見ながら馬鹿にするように笑う珠樹には、俺の下心(っぽいもの)に気付いてるらしい。



< 92 / 243 >

この作品をシェア

pagetop