【完】あんたなんか知らないっ!!
もう、理性なんか保てない。
冷静になんて無理だ。
「碧海...す
「たっだいまー!!」
...珠樹!!
「あれー、二人でこんな暑い中抱き合って何してたの??」
「べ、別に抱き合ってた訳じゃ!!」
全否定しながら俺から離れていく碧海。
珠樹、お前覚えてろよ...!!
「翠ー、アイスどっちがいい??」
「...余ったのでいいよ。」
大和の声に不機嫌な声で返す俺。
今までのやりとりを見ていなかった大和は、俺が不機嫌な理由をわかっていない。
「なぁー、こいつなんで不機嫌なの??」
「さぁ??
本人に聞いたらー??」
俺を見ながら馬鹿にするように笑う珠樹には、俺の下心(っぽいもの)に気付いてるらしい。