【完】あんたなんか知らないっ!!
「じゃあまた遊ぼーね。」
「おうよ。」
夕方になり、俺と大和は珠樹の家をでた。
「お前さー、いつになったら碧海に告白すんのー??」
帰り道でそんなことを聞いてくる大和。
...そのタイミングをお前の彼女が邪魔したんだよ!!
「碧海ってさ、意外ともてんだよな。
俺の知り合いで狙ってるやつ何人かいるし。」
そう、だから焦ってるんだよ。
幸い碧海は先輩に知り合いがいたりはしない(と思われる)し、同級生に知り合いが多い訳でもない。
なのに、彼女はモテる。
「なんならさー、俺らが協力するか??」
俺らとは、おそらく珠樹も含めてのことだろう。
でも、あいつは協力なんてしてくれないだろうなー。
「お前さー、夏休みおばさんの手伝いをして碧海との距離を縮めるんだよ!!」
なんでお前が気合いいれてんだよ。
「...わかってるよ。」
夏休み中に動かなきゃいけないことも。