【完】あんたなんか知らないっ!!
その日の夜。
母さんが夜飯を作りながら碧海と話していた。
最近、俺の家で一緒に夜飯を食べることが増えた碧海。
家で色々あるらしく、夏休み中は珠樹や三井の家を行ったり来たりしてるらしい。
...俺的にはもっといてほしいぐらいだけど。
「じゃあ河井さん雇うんですね!!
やったぁ、仲間が1人増える!!」
「碧海ちゃんに負担かけててゴメンね??
これからは楽させてあげられるから。」
「負担なんてそんな!!
私が好きで働いてるんだから気にしないで!!」
「ふふ、ありがと。」
仲良く二人で話す姿は、俺と母さんよりも親子に見えるだろう。
そのうち本当の親子に...
なんて付き合ってもいないのにそんな妄想をする俺は相当気持ち悪い。