【完】あんたなんか知らないっ!!
「いつもいつも碧海に抱き付いて...
永斗さんは碧海の彼氏なんですか??」
「いーえ??
でも可愛い子が目の前にいたら抱き付いちゃうのが男ってもんでしょ。」
「そーいうことするのは変態かチャラい奴だけですから。
男ってくくりで纏めないで貰えますかね。」
そう、いつも翠が余計な一言をいう。
まぁ最初に抱きつく永斗さんも永斗さんだけど、正直あんま。余計なことを言わないでほしい。
一番悪いのは断れない私だけど。
「じゃあ永斗くんお疲れ!!」
「碧海ちゃんも上がりでしょ??
たまには一緒に帰んない??」
永斗さんが送ってくれる。
周りが見たら騒いじゃう場面かも知れないけど、私にとっては小さな親切大きなお世話。
「すいませんけど、碧海は俺と宿題やる約束あるんで。」
私の腕を引いたのは他でもなく翠。
確かに約束はしてたけど、そんな強引に言わなくてもね...
「そーなの??」
ほら、余計な疑いかかるじゃん。
「はい。
すいません、今日はこれで!!」
私は永斗さんにそれだけいうと、翠と一緒に翠の家へ向かった。