難攻不落な彼女
買った大量の食料を自転車のカゴに入れ、涼介の家に向かった。



盛り上がって、ついついお菓子やジュースなどを買いすぎてしまったのだ。


「ちょっと買い過ぎた?」




重すぎる荷物に漕ぎだしが若干ふらつく。



「いや、大丈夫。食料なんて、どれだけあってもすぐなくなるから。

 ごめん。重いね。もうちょっと俺が持つよ。」




ふらつく咲良を心配すると、咲良が笑った。




「もう入らないくらい、涼介君のカゴも一杯だよ。
 


 大丈夫だから、早く行こう!」


涼介の家に向かう。

 

「着いたよ〜」



スーパーから自転車で10分。住宅地にある一軒家、涼介の家に着いた。



「お邪魔しまーす」



まだ、誰も帰っていないらしい。



「弟がもうすぐ帰ってくるから。」




時間は17時30分だ。まだ部活を引退していない四男は、18時過ぎに帰ってくる。



「何時から晩ご飯?」



「決まってないけど、大体19時くらいかな。」


「了解!!じゃあ、作ろう!手伝ってくれる?」



それからの咲良は手際が良かった。


鶏肉を適度な大きさに切り、下味をつけて冷蔵庫に入れる。


ジャガイモを下湯でし、その間にきゅうりとハムを切り、きゅうりは塩揉みしておく。


みそ汁を作り、湯でたジャガイモを潰して、ポテトサラダを作る。




涼介は、米を炊くのと、ジャガイモを潰しただけだった。

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