難攻不落な彼女
確かに、そんな女の子がいたことを。しかし、いくら女の子とは言えども、イケメンと呼ばれる女の子に涼介は興味がわかなかった。



1年の時、涼介は2組で鈴木咲良とはクラスが離れていて目にする機会はなかった。それに、周りに可愛くて自分に友好的な子が溢れているのに、わざわざ女の子にモテると噂のイケメン女子まで興味はない。


「そういえば、そんな子いたね。男っぽい子なの?」

涼介が、聞いた。



興味があったわけでは無いが、一応これから隣の席になる訳だし、少しくらいは情報があったほうが良いだろうと思ったからだ。



「う〜ん、男っぽくはないんだよ。顔はすっごく綺麗で背が高くて・・・」



(男っぽくないし、綺麗な顔なのにイケメン?どういうこと??)



涼介が、不思議に思っていると、一人の生徒が教室に入ってきた。
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