君と、優しくて愛しい日々を。


「………っ、な、ナツ」

「足んないの、俺は。会いたい以上に、もっと未海に触りたいし、抱きしめたいし、キスしてーの。わかる?この男の気持ちがさぁ」

わ…わかる、ような、…わからないような。

私だって、ナツに触れられたら嬉しいし、抱きしめられたら幸せな気持ちになるし、ナツとのキスも甘くて好き。

けど、けど…!


「…だ、だって」

頭が上手く回らなくて、あわあわしながら喋る。

どうしたの、ナツ。

普段、電話のときのナツは、すっごく優しくて格好良くて、大人で。

こんな甘いこと、言ってくれる人じゃないのに。


ナツも何か吹っ切れたような顔をして、ムッとしながら私を見ていて。

その顔はやっぱり赤くて、ますます私を慌てさせた。



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