母さん、ごめん、愛してる…


小さな歪みが 火種を落とした


そこらじゅうに燃え移って
燃やして 焦がして 燻って


たぶん心の隅っこにいた
黒くて汚い 何かを溶かした


形を変えた何かに飲まれて
熱は冷めずに 肌さえ焼いて


どろどろ流れる熔岩みたいに
やがてすべてを飲み込んだ


元の形がわからないんだ


かき集めることも出来ないままだ


望んだものは 確かにこの手に残ってるのに
溶け出す何かが熱くって 痛くって


手にいれたのか 失ったのか
正したのか 違えたのか


教えてほしいよ 親愛なるxxx...








< 16 / 17 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop