Happy Helloween
「かわいい子のイタズラは歓迎するけど、お菓子も準備したよ。」
中から出てきたのは若くて綺麗なお姉さんだった。
茶色いショートカットの髪の毛から、黒い猫耳が生えている。
アーモンド形の目も猫みたいに魅惑的で、真っ赤な唇が目を引いた。
「ハイ、どーぞ。」
そう言って持っていたバスケットにバラバラとお菓子を入れてくれた。
カボチャの形のキャンディに、ピンクや黄色の金平糖みたいなお菓子。
「わぁ…!」
「喜んでいただけたようで何よりです。ふふ、あなたはどこの子かな?」
するり、とスーツに手を伸ばされて、あわてて避ける。
「イタズラは、嫌です!」
「ははっ!ごめんごめん。」