Who am I
その後朝礼の時間が終わり、日本史の授業が始まった。


「じゃあ廉君、ペリーの来日した年号わ?」

「1853年です。」

流石クラスで二番目に頭がいいだけあってスラスラ先生の質問に答えていく。

「流石ぼっちゃん!俺ら庶民とは違うぜ。」

いきなり曽田啓祐が声をあげ、廉をからかい始めた。

こいつは去年廉をいじめていた連中の一人で、外見は金髪で褐色の肌。所謂チンピラだ。

「別に家のことは関係ないよ。」

廉は顔を赤くしながら反論する。

「別に謙遜すんなよ!曽田の言うとおり、ぼっちゃんは頭の出来が俺達と違うんだから。」

曽田に乗っかったのは古河透で、こいつも曽田と似たようなチンピラだ。

「曽田も古河もうるせーぞ。授業の邪魔だ!」

俺は二人にムカついたので、少し強めに怒鳴った。

俺の発言に二人はケラケラ笑い始めた。
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