ロングバケーション
まさか、自分の彼氏があんなことを。

私と言う存在がいるにもかかわらず…浮気?


…いや、待てよ?


よくよく考えてみたら、私と慎一はいつも、家デートだった。

忙しい私を気遣ってくれてるものだと思ってた。

それでもいいと思ってたけど、たまには外で会いたい。

そう言った事もあったけど、そう言う日に限って、慎一は

会う事を拒否した。用事があるからと言って。


慎一だってITに務める忙しい身だ。

無理は言えないと、諦めてた。


・・・でも全然違った。


だって、今日も、外で会いたいと言ったのに、

用事がいつ終わるかわからないと言って、

用が済んだら家に来ると言ってた。


…浮気相手は、私の方?


それを確かめるべく、今に至ったのだけど、

当の慎一は、・・・開き直ってる?!

だって、笑顔が不気味なんだもん。


「…だから何?」

「・・・え?」

その顔で、そんな事を言われたら、言葉を失う。
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