ロングバケーション
●最悪男とことごとく・・・
「…あのさ、高志」
「・・・あ?」
「この部屋割り、おかしくない?
第一、部屋なんて個室でしょうが普通・・・。
大の大人が、しかも全く赤の他人と相部屋なんて、しかもこんな」
私はジーッと、恨めしそうな顔で高志を見た。
高志の笑顔は明らかに引きつっている。
「オレも今朝知らされたんだよ。
男女ペアで相部屋だって・・・相手が嫌なら、誰かと変わってもらえばいいじゃん。
別に強制ってわけじゃないんだから」
そう言ってシッシっと私を遠ざけようとする。
「だって・・・」
「おい、さっさとしろ、ノロマ」
「・・・・」
私達の方に向かってくる私の相部屋の男。
それは、紛れもなく、あのスーツの男。
「…ご愁傷様」
それだけ言って、高志は逃げるように、他の客の所に行ってしまった。
「私はノロマじゃありません…美和ってれっきとした名前が存在します」
「…ノロマじゃなければ、減らず口、だな」
「なっ?!」
「・・・あ?」
「この部屋割り、おかしくない?
第一、部屋なんて個室でしょうが普通・・・。
大の大人が、しかも全く赤の他人と相部屋なんて、しかもこんな」
私はジーッと、恨めしそうな顔で高志を見た。
高志の笑顔は明らかに引きつっている。
「オレも今朝知らされたんだよ。
男女ペアで相部屋だって・・・相手が嫌なら、誰かと変わってもらえばいいじゃん。
別に強制ってわけじゃないんだから」
そう言ってシッシっと私を遠ざけようとする。
「だって・・・」
「おい、さっさとしろ、ノロマ」
「・・・・」
私達の方に向かってくる私の相部屋の男。
それは、紛れもなく、あのスーツの男。
「…ご愁傷様」
それだけ言って、高志は逃げるように、他の客の所に行ってしまった。
「私はノロマじゃありません…美和ってれっきとした名前が存在します」
「…ノロマじゃなければ、減らず口、だな」
「なっ?!」