ロングバケーション

ガチャッ！バタン！！ドンッ！！！

…一瞬の出来事に固まり、硬直する。


部屋のドアを開け、私を引っ張りこんだ慎一は、

私を壁に追い込み、両手で塞がれた。


これではどこにも逃げられない。


「・・・さっきの」

「・・・へ？」


「あんな事勝手に決めんな」

「・・・な、何のこと、です」

シラヲきる私。

それを見た慎一の眉間がピクリと動く。

それを見た私は息を呑む。



「お前以外の女はあいにく、受け付けない。

吐き気がする・・・触れるなんてもっての外だ、わかったな？」


「それは、どう言う・・・意味？です？」


「…女恐怖症なんだ…誰にも言うなよ」

「へ？！・・・・・」

…女、恐怖症？

おい、ちょっと、待てよ？

私も一応、女なんですけど・・・。