ロングバケーション
3.強暴女・・・時々乙女
「いびき掻きながら、安心しきってねむちゃって」
オレは、自分の腕の中で安心しきって眠る美和の鼻を、
軽くつまんだ。
「・・・ん」
それにかすかに反応して眉間にしわを寄せた美和を見て、
思わず頬が緩んだ。
…女恐怖症のこの俺が、
自分からこうやって女を抱きしめてること自体奇跡だった。
何で、俺が女恐怖症になったか?
それはすべて、今まで付き合ってきた女どものせいだ。
…見た目と性格にギャップがあり過ぎるだの、
…触れ方が気持ち悪いだの、
好き勝手言われたオレは、女と付き合う事はおろか、
近寄る事も、触れる事なんてもっての外。
女は自分にとって、害虫意外なにモノでもないと思っていた。
…それがどうしたものか。
美和とだけは嫌悪感も、恐怖も感じない。
言い合いしても、こうやって触れてても、嫌だと言われないし、
嫌だとも思わない。
・・・むしろ、こうやって安心される事が、
どれだけ嬉しいかとさえ思ってしまう。
…だが、それをうまく表現できなくて、
美和に、冷たい態度しか取れない自分がもどかしい。
オレは、自分の腕の中で安心しきって眠る美和の鼻を、
軽くつまんだ。
「・・・ん」
それにかすかに反応して眉間にしわを寄せた美和を見て、
思わず頬が緩んだ。
…女恐怖症のこの俺が、
自分からこうやって女を抱きしめてること自体奇跡だった。
何で、俺が女恐怖症になったか?
それはすべて、今まで付き合ってきた女どものせいだ。
…見た目と性格にギャップがあり過ぎるだの、
…触れ方が気持ち悪いだの、
好き勝手言われたオレは、女と付き合う事はおろか、
近寄る事も、触れる事なんてもっての外。
女は自分にとって、害虫意外なにモノでもないと思っていた。
…それがどうしたものか。
美和とだけは嫌悪感も、恐怖も感じない。
言い合いしても、こうやって触れてても、嫌だと言われないし、
嫌だとも思わない。
・・・むしろ、こうやって安心される事が、
どれだけ嬉しいかとさえ思ってしまう。
…だが、それをうまく表現できなくて、
美和に、冷たい態度しか取れない自分がもどかしい。