トナカイくんとハッピークリスマス!
ついさっきもお兄ちゃんから『今日もサンタよろしく!』ってメールが送られてきたところだ。
このまま25日まで手伝いさせられるのは目に見えてる。
「それって何時から?」
「4時に予約してあるからそのちょい前に集合。その後は3時間でも4時間でも」
「んー…、実は予定が入ってるんだよね。1時間だけってのもあり?」
「もちろん。出入り自由だよ」
「じゃそれでお願い」
「オッケェーイ。美香は?」
「あたしも愛梨と同じで」
黙々と詳細を書き加えるミズキさんが顔を上げ頷く。
「それじゃ詳しいことは後ほどってことで。よろしくね~」
「次ぎ行くわよ~」と他のクラスメイトの方へ向かうマユとそれに続くミズキさん。
「確か、体育祭の打ち上げの出席もあの2人がとってたよね」
「2人の事はどうでもいいのよ。それより愛梨、彼氏でもできた?」
「へっ?」
2人から視線を戻すと探るような美香の顔が待っていた。