トナカイくんとハッピークリスマス!
「……」
正直驚いた。
だって峰岸くんが誰かとまともにしゃべってる姿を初めて見たから。
なんだ、普通にしゃべれるんじゃん。
「いいから早く準備しろよ。時間無くなるだろ」
「へいへい」
ひと通りからかい終えた渡辺くんは満足げに戻ってくると、あたしと目が合いウインクをひとつ見せた。
練習が再開される。
渡辺くんが加わることによって1人で黙々と練習していた時よりも生き生きしてるように見える峰岸くん。
見ていて飽きない。
真剣な眼差し。時折見せる笑顔。
バスケしてる姿を本当にカッコいいと思った。