トナカイくんとハッピークリスマス!



「そろそろ切り上げっか」



渡辺くんの言葉に時計を確認した峰岸くんが「ああ」と返し、

2人は歩いて切り上げてくる。



「お疲れさま~。2人ともすごく上手いね! すっごくカッコよかったよ」


「本当~? 戸田さんにそんなこと言ってもらえて嬉しいな~。な、翼」


「…俺、顔洗ってくる」



峰岸くんはそういうと鞄からタオルを取り出し手洗いの方へと向かった。



「あいつ、照れてやんの」



壁に寄りかかって座りすぐ隣でタオルでパタパタと扇ぐ渡辺くん。


帰り支度を始める様子はない。



「あたし驚いちゃった。峰岸くんって渡辺くんの前だとあんな感じなの?」


「ん? ああ、あいつは気心知れたやつの前ではあんな感じだよ。ま、気心知れるまでスゲー時間かかるけど。

あいつ極度の人見知りなの」


「極度の人見知り?」


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