トナカイくんとハッピークリスマス!
「そう。暗いって勘違いされやすいけど全部人見知りのせい。本当はスゲー楽しくていい奴だよ」
「そうなんだ」
教室のあの姿は全部人見知りのせいだったんだ。
人見知りしてない峰岸くん。
もっともっと知りたくなる。
「戸田さんには心開き始めてるんじゃないかな?」
「そ、そうかな?」
「っていうかずいぶん気に入ってるというか…」
「えっ?」
「おっと戻ってきた。今の内緒ってことで」
唇の前で人差し指を立ててウインクした渡辺くん。
「さーって、残りのゴールも出しちゃおうっかな。
翼、あとのことはいいから戸田さんのこと送ってってやれよー」
渡辺くんは嬉しそうに奥のコートへと歩いていった。