トナカイくんとハッピークリスマス!



「クリスマス限定企画やってまーす。どうぞお越しくださーい」



心なしか声が弾んじゃってる。


あたしってわかりやすい。


そんな楽しく客寄せをしている時だった。



「へぇ~、クリスマス企画? 何かサービスしてくれんの?」



そう声を掛けてきたのは大学生ぐらいの茶髪でちょっとチャライ感じの男の2人組み。



「あ、はい。セットメニュー頼んでくれた方に本日のケーキを無料でお付けしてます。良かった寄ってってください」



笑顔でそう答えるけれど、

2人の男はニタニタとあたしを見て不適な笑みを浮かべた。



「サンタコス可愛いね。良かったら今から俺たちとお茶しない?」


「ケーキはいらないから君が俺たちにサービスしてよ」


「さ、サービスはセットメニューを頼んでくれた方だけなので…ちょっと…」



< 39 / 65 >

この作品をシェア

pagetop