トナカイくんとハッピークリスマス!
ナイト再び☆24日



お昼休み。



「美香、ごめん。あたしこれから用があるんだ」


「例の先輩への返事でしょ? あんたも大変ね…、って鞄も持ってくの?」



鞄を持って立ち上がったあたしは顔の前でパチンと手を合わせた。



「そのまま行きたいとこあって。お昼もそっちで食べてくる。今は何も聞かずに行かせて!!」


「行きたいとこ~?」



身を乗り出して目をじっと見てくる美香にあたしは高速瞬きで返す。


お願いという思いを込めて。するとニヒッと笑って美香。



「いいに決まってんでしょ。その代わりあとでちゃんと報告してよね」



体の向きをクルリとされ、背中をトンと押される。



「美香、ありがと」



あたしは鞄を肩に掛けて廊下に駆け出した。


チラリとお弁当を食べ始める峰岸くんの姿を確認して…。



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