トナカイくんとハッピークリスマス!

振り向くと



「峰岸くん…!?」



ガラガラと体育館の扉が開いて姿を現したのは黒縁メガネをかけた峰岸くんだった。


もう、来てたの…?



「彼女嫌がってます。離してあげてください」


「は? お前に関係ねーだろ。引っ込んでろ」


「関係なくないです。彼女は大切な…、友人です!!」



あたしの肩から手を離し峰岸くんに近付いた越川先輩。



「邪魔だっつーんだよっ」



ドンッと両肩を突き飛ばされ、その拍子にメガネが飛ばされた。



「峰岸くんっ!!」


「ひょろっ子が。生意気なんだよ」



あたしは峰岸くんに駆け寄った。



「大丈夫?」


「…大丈夫。それより、先輩。もうすぐここにバスケ部顧問の山崎先生が来ます。俺、お願いしておいたんです。バスケ教えてくださいって。

いいんですかね…? 確か山崎先生って進路指導もやってましたよね。こんな現場見られて大丈夫ですか?」


「山崎が…?」



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