トナカイくんとハッピークリスマス!
ヒロキくんの言葉を思い出す。
『戸田さんには心開き始めてるんじゃないかな?』
『っていうかずいぶん気に入ってるというか…』
少しでも君のことが知りたい。
君にとってあたしは今どの位置にいるのか。
“彼女は大切な…、友人です!!”
友人でもどのレベルかな…。
それ以上になることはできるのかな…。
「そういえば山崎先生くるんでしょ? 体育館でお弁当食べようと思ったけど、違うところで食べたほうが良さそうだね」
「いや。来ないよ」
「えっ、だってさっき」
「嘘、ついてみた。ああいう場面は権力のある名前を挙げとくといいって最近知ったから」
「そうなんだ…?」
やけに誇らしげに言う峰岸くん。
前にそんなことがあったのかな?
「それより、戸田さんって人に絡まれるようなこと多いの?」
「え? そんなことないけど、どうして?」
「いや、なんとなく」
そのまま体育館に戻っていく峰岸くん。
昨日絡まれたばっかりですけど…
……?