クリスマスの約束
「ほぼ毎日ここで練習してるんだってさ」
「うっ…うん」
「どうする?上から眺めてよっか?」
ここが見える位置から眺めるのも良いけれど…
どうせならもう少し近くから見ていたい。
「うーんと…そっそこの花壇の辺りから覗くとか」
そう私が割と真剣に答える。
「花壇?!」
「うん。植え込みの間からだったら見えないよ」
「いやいや、そうだけど…そんなことせずにもっと近くで見ればいいじゃん」
「どうやって?」
「俺を利用すればいい」
「利用?!」
「そう。俺の練習についてきたって程で。教えて欲しいなんて言えば先輩からバスケ教えてもらえるかも」
それは、凄くそそられる。
「いいの?」
さっき、寒いとか言ってたし、昼休憩は他の子といるのをよく見かける。
「いいよ!そのかわり、俺にも協力して」
「わかった」