クリスマスの約束
一旦、職員室で先生の机の上にノートを置き、もう一度話し始める。
「協力って、何をすれば良いの?」
「プレゼント買うの付き合って欲しい」
「プレゼント?」
「もうすぐ妹の誕生日でさ、女の子って何が欲しいのか分かんなくて」
「妹さんに誕生日プレゼント渡してるんだ!良いお兄ちゃんだね!いいよ、付き合う!」
私にもお兄ちゃんがいるけれど、そんなことしてもらった記憶がないよ。
「じゃあ、いつ空いてる?」
「何時でも空いてるよ!」
そう私が答えると、少し考えた後、
「今週の日曜日の午後からって空いてる?」
そう聞かれた。
「空いてるよ!」
バイトもしていない私のスケジュール帳は真っ白だ。
そこに予定が一つ刻まれる。
「じゃあ、今週の日曜日…時間は、14時に駅前で」
「わかった!」
もうすぐ教室というところで上手く予定が決まり、それぞれ席についた。