クリスマスの約束
お昼休み、瑛ちゃんとお弁当を食べているところに小山くんがやってきた。
「あ、ちょっと待ってね!」
そう言ってご飯を詰め込もうとすると、
「いいよ、急がなくて!先輩もまだだと思うし」
そう言われ、安心してゆっくり食べ始める私。
「あ、私も付いていっていい?」
「いいけど…瑛子ってバスケ興味あったんだ?」
瑛子?!
小山くんの口からさらっと出たその単語に驚きを隠せない私。
「いや、暇だし付いてっちゃおうと思ってね」
ええ?!瑛ちゃんてば、小山くんに呼び捨てされたのに動揺していない?!
うそ、二人ってまさか…
できてる?!
だから、朝すごい剣幕で瑛ちゃん私に迫ってきたのかな?
「えっ…瑛ちゃん!」
事の真相を解き明かすべく私は勢いよく立ち上がった。