クリスマスの約束
「瑛ちゃんと…小山くんは……どっどういう仲なのでしょうか」
勢いよく立ち上がったのは良かったのだけど、なんだか恥ずかしくなってどんどん声が消えていく。
私の発言に、二人は目を丸くしてから見つめ合い、吹き出してしまった。
「え?え?どうして笑うの?」
どこか可笑しかったのだろうか。
「いや、どういう仲って…友達だよ?」
笑っていた瑛ちゃんが呆れた様子でそう言う。
「へ?だって…その…呼び捨てだったから…」
「呼び捨てくらい誰だってするわよ。」
誰だって?!
「あれ、でも沙雪のことは古木さんって呼んでたね」
ずけずけとそんなことを言う瑛ちゃん。
「だって、馴れ馴れしいとか思われたくないじゃん」
小山くんは、そう瑛ちゃんに言った後、こっちを見てにこっと笑った。