クリスマスの約束
「先輩!こんにちは!」
「こっこんにちは」
小山くんに続き、私と瑛ちゃんも挨拶をする。
「ん?女の子連れて来ちゃって…さては、モテてるんだな?分けろっつの」
そう言って、小山くんと話している先輩。
「あはは!分けて欲しいのはこっちですよ!」
そんなことを言いながら、練習は始まった。
「私見てるね」なんて言って瑛ちゃんがベンチに腰をかけてしまい、おろおろしだす私。
「あ、マネージャーさん」
くるりと先輩が振り返ったと思うと、私の方を見てそう言った。