クリスマスの約束
「まっ…マネージャーって私のことですか?」
「そう。マネージャーみたいだから!っていうか、名前知らないからね」
「あ!古木です!古木沙雪…です」
「よし、じゃあ沙雪ちゃん!バスケに興味あるんだよね?一緒にやろっか!」
沙雪ちゃん…!
凄く嬉しい。名前で呼んでもらえるなんて、凄く…凄く嬉しいはず…なのに、どうしてだろう?このモヤモヤとした気持ちは…。
「古木さん!」
声がした方からボールが飛んでくる。
軽く飛んできたボールをキャッチする。
すとんと胸に落ちたボールを手に反射的に瞑った目を開くと、そこには笑顔の小山くんが居た。
「まずは、三人でストレッチしますか!」
そう小山くんが言い、私たちはストレッチから始めることになった。