クリスマスの約束




「まっ…マネージャーって私のことですか?」


「そう。マネージャーみたいだから!っていうか、名前知らないからね」


「あ!古木です!古木沙雪…です」


「よし、じゃあ沙雪ちゃん!バスケに興味あるんだよね?一緒にやろっか!」


沙雪ちゃん…!

凄く嬉しい。名前で呼んでもらえるなんて、凄く…凄く嬉しいはず…なのに、どうしてだろう?このモヤモヤとした気持ちは…。


「古木さん!」


声がした方からボールが飛んでくる。

軽く飛んできたボールをキャッチする。


すとんと胸に落ちたボールを手に反射的に瞑った目を開くと、そこには笑顔の小山くんが居た。


「まずは、三人でストレッチしますか!」


そう小山くんが言い、私たちはストレッチから始めることになった。
< 27 / 52 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop