クリスマスの約束
「ま、大体のことは分かった…で?どうするの?このままうじうじしてて良いの?それ、多分小山のこと…」
そこまで言って、黙ってしまう瑛ちゃん。
「…あーもう!焦れったいな!とりあえず会ってみたら?小山のことだし、いつも通り振舞ってくれると思うけど?」
それもそうかも…。
「こんなことでいつまでも恥ずかしがってちゃいけないね!魔がさした…というか」
「魔がさすってのとは違う気がするけど…ま、とりあえず会ってきなよ!喧嘩してるみたいだったから…仲直りとはちょっと違うけど、また笑ってる二人が見たい」
笑ってる二人…ぱっと顔を上げ周りを見渡す。
会って早く話がしたい。
なぜかそう思ったのだ。
そう思ったときには、すでに足が動いていた。