クリスマスの約束



「待って!」


肩を落とし、帰ろうとした私を小山くんが引き止める。


「今度は俺の番。古……さ…沙雪…ちゃん、シュート出来たら、付き合ってください」


へ?思いもよらぬ言葉に本気で驚きを隠せず固まってしまう私。


それって…小山くんも私のこと…


それに今…沙雪って…沙雪ちゃんって…名前で…!



小山くんの手からボールが離れる。


入って…!

ぐっと手に力が入り、ボールを目で追う。
< 42 / 52 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop