クリスマスの約束
「入るかすっごい不安だった」
「私も入って!って凄く願ったよ」
そう笑顔でいうと、
「古木さん外したとき絶望的だったし」
「私も…っていうか、さっきは名前で呼んでくれたのに」
「…さ…沙雪…」
ぼっと顔が赤くなる小山くん。
「真っ赤だね」
そう私が笑いながら言うと、
「じゃあ俺のことも小山くんじゃなくて名前で呼んでよ」
そう返される。
そりゃそうなるよね。
「…と…冬雅…うわ、これ恥ずかしいね」
こんなに名前で呼ぶのが恥ずかしいものだと思っていなかった私。
「沙雪こそすっごく赤くなってよ」
もう慣れたのか、名前をさらっと呼ばれる。
「…冬雅冬雅冬雅!」
これでもかという位に名前を連呼する私。
私の顔は言うまでもなく赤いはずだし、冬雅の顔も赤くなる。