クリスマスの約束
気がつくと練習が終わるまで見入っていた。
いつもなら、少ししたら帰るので12月ともなるとこんなに暗くなるのが早いとは思っていなかった。
邪魔になりそうだし、帰ろうかな?
そう思い、鞄を手に一礼だけして体育館を出た。
学校と家はそんなに遠くないので私は徒歩通学だ。
「さむっ」
マフラーもして手袋もしているのに寒い。
「こっこんな日は早く帰らなきゃ〜…」
…くるりと後ろを見る。
だっ誰かいるっ!
それに、学校を出た辺りからずっとつけられてるような…
最近この辺り不審者多いって先生も言ってたし…
怖い。
も、もう一度…
思い切って振り返る…と同時に、
「古木さん」
と言う声とともに私の肩にさっき後ろにいた男の手が。
「きゃーーーー!」