クリスマスの約束
「おはよ!」
そういいながら、私の前の席に座る小山くん。
「おはよう!昨日は本当にありがとう」
「いいえ〜」
そう言ってニコニコしているかと思えば、
「あ、そうだ!」
と、何かを思い出したかのように口を開く小山くん。
「何?」
「古木さんって、先輩のこと好きだよね?」
「…え?!えっと…うん」
あんまり大きな声で言わないでと付け足しておく。
「先輩かっこいいからな〜!今日も見に来る?」
「うん!ていうか、毎日見に行ってる……って言ったら引く…よね?」
気づかずペラペラ喋っちゃってこんなストーカー紛いのことしてるのばれたら流石に引かれちゃう…
「古木さんってそんな子だったの?!」
ほら、これはダメな感じだ…
「毎日とか、面白すぎ!こっそり見てたの?」
「…うっ…うん!」
あれ?引かれるどころか、笑ってくれた。
良い人だ…!