クリスマスの約束




放課後。

同じ体育館とはいえ、授業に向かう足取りとは違い軽やかになる。


一番大好きな時間。



「あっ、今日も来てくれたんだ」


「はい!」


体育館に入るや否や、声をかけてくれる拓也先輩。


すぐ気付いてくれたことについつい頬が綻ぶ。



今まではこっそり入ってこそこそしながら練習風景をみていたから、なんだか新鮮だ。


「今日、最後まで見ていく?」


「おっお邪魔でなければ…!」


「邪魔なんかじゃないよ?せっかくならマネージャーに…とはいかないんだよなぁ」



うちの学校は、マネージャーが出来ないことになっている。



「残念です…」



「だな」


そう言って先輩の手が私の肩に。



はわわわわ…!


かっかか肩っ肩に手が!


「じゃあ、練習行くね」


肩に触れていた手が離れ、拓也先輩は部員の皆さんのところへ混ざっていった。



離れたはずなのに、まだ肩に感触が残ってる…
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