切れない鎖

「はいはい皆~!一条君困ってるでしょ~。皆でお昼ご飯食べに行くわよ~」

その時ちょうどミラルが入ってきた。

「先生皆の分のサンドイッチ作ってきたから、皆で校庭で食べるわよ~!」

生徒は大騒ぎだった。

「誰が一番早く校庭に着くか競争だぞ!」

誰が言い出したのか皆が我先にと校庭に向かう。

「本当に、皆元気だな」

最後に教室に残ったのは優輝、シャルン、アナ、ミラルだった。

「元気が一番よ」

アナも楽しそうに言う。

「先生も皆が元気だと凄く嬉しいわ」

「ミラル先生、ケサリさんの所に行ってきてもいいですか?」

ニコニコしているミラルに優輝が聞いた。

「最後の試合でもやるのかしら?おそくならないようにするのよ」

「ありがとうございます」

優輝はシャルンとアナにも「すぐ戻るね」と声をかけると、食堂に急いだ。
< 111 / 284 >

この作品をシェア

pagetop