切れない鎖

優輝は、シャルン、アナ、ユルサルには、部屋に戻ってもらい、片付けの手伝いをしていると、

「優輝さ~ん!」

と、咲に突進された。

優輝はそれを難なく受け止める。

「どうしたんだよ咲。突進してくるなんて」

そう聞くと、咲は

「優輝さんはユルサルさんのことお好きなんですか?」

と聞いてきた。

その瞬間、優輝は顔をぼっと赤くする。

家族全員がこちらを見てきた。

「さ、咲!そんな大きな声で何て事言うんだよぅ!」

「だってだって、優輝さんの雰囲気が、ユルサルさんのことを好きだ!って言ってるような気がして」

「ぼ、僕はユルサルの事は守りたいと思ってるけど、好きとかそういうことは…」

最後の方は声にならなくなってしまった。

「じゃあ、ユルサルさんは優輝さんの事をお好きなのかしら」

咲は勝手に話を進めていく。
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