切れない鎖
 
「咲?どうしたの?」

優輝は襖越しに咲と話す。

「お風呂が炊いたんですけど、三人はどうします?アナさんと、ユルサルさんは、私とはいりますか?シャルンさんは優輝さんとでいいですか?」

「うん。それでいいよ」

優輝は頷いた。

「では、優輝さん達お先に入ってくださいね」

咲はそう言うと自分の部屋に戻っていった。

「シャルン、お風呂に入ろう」

皆の方に戻り、優輝がそう言うと、

「日本のお風呂か!?どんな違いがある!?」

と、シャルンは嬉しそうにはしゃいでいた。

「まぁまぁ、取り敢えず入ろう」

優輝が宥めると、シャルンは大人しくなった。

優輝は自分の寝間着をシャルンに貸し、二人で風呂まで行った。
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