切れない鎖

「喋れるに決まってるだろう?じゃなきゃ、ユルサルに留学何て出来ないよ」

「なぁなぁ!はじめましてって、フランス語で何て言うんだ?!」

質問した優輝の答えを無視し、俊が聞いてきた。

「え?はじめまして?アンシャンテだけど?」

優輝が答えると、俊がすっくと立ち上がった。

「アンシャンテ!」

そしてシャルンに向かってそう言った。

シャルンも、

「アンシャンテ」

と返す。

優輝は立ち上がり、俊とシャルンのそばに行った。

「シャルン、俊は少しうるさいけど、良い奴だから、是非、友達になってくれないかな?」

優輝がそう言うと、

「もちろん」

と、シャルンが頷いた。

その時、アナとユルサルも部屋にやってきた。
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