切れない鎖

「ご飯、今準備できましたから、席についていてくださいね」

咲はそう言うと、台所に戻っていった。

その時アナとユルサルも入ってきた。

「おはよう」

優輝に二人に挨拶をする。

「おはよう」

アナはにっこりと笑い、ユルサルは小さく言った。

二人はそれぞれの席に着く。

アナとユルサルは、これまでの間にだいぶ仲良くなった。

(人慣れしてないかもだけどユルサルに友達ができて良かった)

ユルサルが人との関わりを持つことができて、優輝は自分のことのように嬉しくなった。

その後朝食を食べ、優輝は学校に行く。

学校に着くと、いつも通り稜と俊と話をする。

今日は優那も一緒だ。

「一条君、皆さん、元気にしてる?」
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