切れない鎖

優那はいつも三人を気にかけてくれる。

「ディスクさんも、ヴィークルさんも、クライトさんも、もっと仲良くなりたいわ」

そう言ってアナは微笑んだ。

しかし、優輝は疑問を持った。

「クライトさん?誰だい?それ」

すると優那は驚いた顔をする。

「ユルサルさんの苗字よ?ユルサル・クライトさん。一条君、知らなかったの?」

「ユルサル・クライト……?」

そういえば、と優輝は思った。

(ユルサルの事は、いつもユルサルだったから、苗字を知らなかったなぁ)

「私は、女の子だけで話しているときに、教えてもらったのよ」

そういえば、男の子と女の子に分かれて会話をしているときが、いくつかあった。

しかし、優輝が考えているのはそこではない。

(クライトっていう苗字。偶然なのかな。それとも、関係するえるのかな。クライトって、ルマーズ学園の校長先生の苗字じゃないか_________。)
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