切れない鎖
「待って……、待って!!!」
追いかけようとするも、足の痛みに、その場に倒れてしまった。
「待って!待って!行かないで!ユルサル!」
もう一度立ち上がろうとするも、立ち上がることは、叶わない。
(どうして!どうして僕から離れてしまうんだ!ユルサル!僕には、君が必要なんだ!)
涙が、止めどなく溢れる。
(もう一度、君の姿を見たい……)
ユルサルの歩いていった方を見ると、もう、ユルサルの姿はなかった。
(どうして!どうして!どうして!どうして!どうして!どうして!どうして!どうして!)
「うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁあ!」
その叫びを最後に、優輝の意識は、途切れた。