切れない鎖
するとユルサルはそっぽを向いた。
「そして君は助けに来なかったではないか」
「それは……、足が一生治らないと言われたからだし、君の居場所が分からなかったからで、本当はもっと早くに来たかった!」
すると、ユルサルの目がいっしゅん見開かれた。
「足が‥‥‥?」
ユルサルはそう呟く。
「うん。だから、来るのが遅れちゃったんだ。ごめんね」
優輝はユルサルの目に気づき、ユルサルが自分を心配してくれているのかと思った。
しかし、
「ほう。君は私が君を撃ったから足が一生治らないと言うのだね?君が私を信じすぎたからではないのか?本当に愚かだな。馬鹿みたいに人を信じ過ぎるからそうなるのだ。私は君を信じてなどいない」