切れない鎖
「子供は?」
数時間後、寝ていたユルサルが目を覚ました。
「ここにいるよ」
優輝は抱っこしていた子供をユルサルに渡した。
「この子が、私達の、子供?」
ユルサルが子供をじっと見つめる。
「そうだよ。君に似て、小さいね」
優輝はふふふと笑った。
「あぁ。似ている。優輝にも似ている」
ユルサルは、涙を流した。
優輝はそんなユルサルを、我が子と共に抱き締めた。
「切れない鎖は、僕達の心を繋げているんだよ」
優輝はそっと囁く。
「二人とも、愛してる」
そして、ユルサルに口づけた。
「私も、愛してる。優輝も、子供も」
ユルサルも涙を流し、微笑んだ。
「愛してる。これからも……」
~END~