切れない鎖
事の発端
夜、優輝はベッドに横になり、深い溜め息を着いていた。
「あの子、今頃何してるんだろう」
夕食も食べ終わり、明日の予習や寝る準備などをしなくてはいけないのに、少女の事が気になって仕方がない。
「血が駄目って、どういう意味なんだろう」
考えてみるが全く分からない。
「う~ん、あ~、ん~、分からん!」
優輝は四肢を伸ばして大の字になった。
「これはあれだな、直接聞くしかないか!」
優輝ガバッと起き上がった。
が、また崩れる。
「ただでさえ鎖に繋がれたり、閉じ込められてたり、不思議な子なのに、これ以上僕に何かを話してくれるのかなぁ」
それからは起き上がっては崩れるを何度も繰り返した。
そて結局、「行こう!」と決めたのだった。