切れない鎖
時間
「おはよう」
「おはよう、優輝」
早起きするのに慣れたシャルンとアナと挨拶を交わす。
「あと3ヶ月しか一緒にいられないのね」
朝食を食べているとき、アナが言った。
「早いもんだな~、時間が経つのって」
「そうだねぇ~」
シャルンとケサリも同調する。
「あと3ヶ月、リバーシの相手を宜しく頼むよ」
ケサリが笑った。
その後授業を受ける。
「いつも一条君はすごいわね~」
問に答えると、ミラルが褒めてくれた。
「残り3ヶ月、皆一条君に負けないように頑張るのよ」
3ヶ月。
3ヶ月。
3ヶ月。
「本当に時間が経つのって早いなぁ」
夜、優輝はベッドに寝そべり、呟いていた。